ゼロ秒思考 -赤羽雄二 ダイヤモンド社
A4の紙に1件1ページで書く*1
この本の内容
「ゼロ秒思考」というタイトルを見て、瞬時に考える方法を書いていると思ったら大間違い。この本に書かれているのは『技術』ではなくて『トレーニング方法』でした。
この本は前書きと5つの章からなっており、1・2章では、人間の思考についての著者の考えが述べられており、3章からはゼロ秒思考をするためのトレーニング方法が細かく書かれています。
そのトレーニングというのが「A4の紙に1件1ページを、1分以内に、一日最低10ページは書く」というもので非常に簡単かと思ったのですが…
人間の思考
まずは1・2章で人間の思考について述べていた点で、最も私が感銘を受けた部分は『時間をかけて考えても意味はない』ということ。
時間をかけて考えるのはいいことと思いますが、著者の考えは長く考えている時間の大半の内容は悩んだり、堂々巡りしており、非常に無駄であるということでした。
この章を読んでみると、「あー確かに…、自分やってるわ…」と、時々出される悪例に共感していました。
こう、なんというか。今まで自分が常識であるとか、正しいと思っていたことが論理的に覆されたり、ちょっと疑っている感じはあったけど言語化できなかったことが文字で説明されていると感動しますよね。
トレーニングを実際にやってみて
で、ここからこの本の内容の中心であるトレーニング方法の感想なんですけど、実際に言われたとおりのことをやってみたんですよね。
だいたい5日間実施してみたのですが、いろんな効果がでてきました。
まず、書いた直後頭がすっきりしました。もやもやと頭の中にあるものを書きだしたことによって忘れるという感じではないのですが、脳から体に染み込んだ…?そんな感じになりました。
あと、辛いこと、ムカついたこととかも全部思ったとおりに書いてみると、楽になりました。また、1分間という制約があるので頭がフル回転しており、今まで考えたことないようなことまで思い浮かんできて、それが自分の悩みに対する解決策になることも多くありました。
今のところ出ている効果はこの程度でしょうか。トレーニング方法に関しては、この本に「これでもか!」というぐらいに細かく書いており、「このような場合はどうしたらいいのだろう…」と思うことはありません。紙に書く準備から、紙に書いた後の整理までしっかりと書かれております。
おわりに
この本を読んでみて、自分にプラスになったことが多くありました。もっと早く出会いたかった…
いろんな人におすすめしたい本です。
↓同じ人による関連本もあるようです。絶対に読みます。
*1:大見出しは帯からの引用